愛猫といつまでもいっしょに居たい
そう思う飼い主さんがほとんどではないでしょうか?
愛猫にはいつまでも元気でいて欲しいですよね。
でも、何歳まで居られるのかな?
この記事では
少しでも長くいっしょに居られるように日々の生活で気をつけるべきことを解説します。
身の回りに潜む意外な危険とは?
知っているのと知らなかったでは大きく違います。あなたの大切な愛猫を危険に晒さないために必要な知識をぜひ身につけて行ってください。
猫の寿命は何歳?
猫の平均寿命は15.62歳です。
外に出る猫は14.24歳
室内飼いの猫は16.02歳
※一般社団法人ペットフード協会調べ(令和4年度)
やはり外に出ると交通事故のリスク、病気の感染リスクが加わるので寿命も短くなる傾向がありますね。
ちなみに40年くらい前の平均寿命はなんと、5歳前後。
平均寿命が伸びた背景には
室内飼いの普及
キャットフードの進化
動物医療の発展
などが考えられます。
昔は飼い猫は外に出るのが当たり前だったもんね
健康のための食事とは?
ねこまんまの時代は終わりを迎えた
ご飯に鰹節や汁物をかけた『ねこまんま』
昔の猫のご飯と言えばこれでした。
ただし、外に出て狩りをしてネズミを食べたりして、必要な栄養素を補っていた背景があったからこそ成り立っていたことです。
完全室内飼いの場合、ねこまんまでは充分な栄養を摂ることができずに生きられません。そこで重要なのはキャットフードの存在です。
そう、実は
キャットフードの登場で完全室内飼いを実現できるようになったのです。
キャットフードって偉大なんだね!
キャットフードの種類
まず、猫の食事は以下に分類されます。
- 総合栄養食
- 療法食
- 間食
- その他目的食
猫の主食は総合栄養食です。
年齢、体型、避妊去勢の有無により必要なエネルギーや栄養素が異なりますので必ず猫ちゃんに合ったものを選んでください。
適切な量を守ることも大切です。肥満になると病気のリスクが高くなりますよ。
人間と同じく糖尿病にもなります。
きちんと計量して与えてね
猫にドッグフードを与えてはいけないワケとは
人間からしてみたら犬も猫も同じ可愛い生き物。サイズ感も種類によっては同じくらいだったりで食べる物も同じでいいんじゃない?
ちょっと待ってください。犬と猫とでは全く身体の構造が違います。
犬が雑食に対して猫は肉食です。
そのため必要な栄養素も異なり、逆に与えない方がいいものもあります。猫にドッグフードを与えて続けたら失明したという事例が過去にありました。
原因はタウリン不足。
雑食である犬とは違いタンパク質要求量が犬に比べて多い猫。
必須アミノ酸であるタウリンがドッグフードには足りていなかったということですね。犬の体内で合成することができる物質が猫の体内では合成できない。
そういった物質はたくさん存在します。体内で作り出せない物質は食事から摂取する必要があるのです。
長生きする上で食事は重要
生活環境
室内飼いの時代
数年前までは外に出すことが当たり前でしたが、今は室内飼いが推奨されています。
外に出すと次のようなリスクが待っています。
- 交通事故
- 病気感染
- 迷子、誘拐
いやーーーー!!
愛猫が長生きするためにも室内外を徹底したいですね。
猫にとっての快適な生活環境とは
ズバリ、ストレスフリーであること。
猫は高いところに登るのが大好きなのでキャットタワーやキャットウォークを設置して猫ちゃんが運動不足にならない工夫をしましょう。
ストレスフリーな環境のためには
以下のことに気をつけてください。
- トイレの場所を落ち着ける場所に設置
- 隠れられる場所を用意
- 季節に合わせた温度管理
- かまい過ぎない
あともう一つ、猫は環境の変化を嫌う動物です。大規模な模様替えや引っ越し、ペットホテルに預けるなどでかなりのストレスを感じます。
ストレスから
- 心因性脱毛
- 突発性膀胱炎
- 胃腸炎
などの病気を引き起こすことがありますので充分注意してください。
うちの子もペットホテルに預けた翌日は熱出しちゃいました
ペットシッターという選択肢もありますので詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください。
危険なものを置いておかない
室内にも危険はいっぱいあります。飼い主の努力で減らせるリスクはたくさんあります。どのような危険があるのかを知って備えましょう。
誤飲
かなり多いです。『アニコム損害保険家庭動物白書2019』で猫の手術2位に消化管内異物/誤飲が挙げられています。
誤飲してうまく吐き出せればいいのですが開腹しなければならなくなることもあります。
放っておくと胃や腸にはまって閉塞を起こしてしまう危険性があります。
例
- ボタン電池
- ひも状のもの
- 猫用おもちゃ
- ビニール袋
うちの子も輪ゴムとおもちゃに付いていた紐を誤飲していました。
幸いうんちといっしょに排出されたので良かったんですが…
観葉植物など
猫に有害な植物は300種類以上もあります。
肉食動物の猫は肝臓でうまく解毒することができないのです。中には花瓶の水を飲んだだけで中毒を起こすものあります。
例
- サトイモ科
- キジカクシ科(スズラン)
- メギ科(ナンテン)
- ユリ科(ユリ、チューリップ)
- サクラソウ科(シクラメン)
- ツツジ科
長生きのためのケア
歯磨き
猫も人間と同じく歯周病になります。
歯周病になってしまったら歯が抜けて食事が食べられなくなってしまったり、高額な治療費も発生してしまいます。
長生きのためにもしっかりケアしましょう。
歯磨きの方法としては以下のものがあります。
- ガーゼ、歯磨きシート
- 液体歯磨き
- 歯ブラシ(猫用)
- 歯磨きおやつ
うちは歯ブラシ苦手なので歯磨きおやつあげています
その分フードの量の調整必須だけどねー
うちの子達のお気に入りの歯磨きおやつ「Greenies」(グリニーズ)
めちゃめちゃ食いつきがいいです!
よっぽど美味しいんだろうね
おやつを与える場合は必ずフードの量を減らしてください。肥満の原因になります。
ブラッシング
毛並みを美しく保つ効果だけでなく、
マッサージ効果や毛球症の予防など猫ちゃんの身体にも良いことがあります。
【猫にシャンプーは必要?】
猫は水に濡れることを嫌います。かなりのストレスを感じることもありますので短毛の場合はシャンプーは不要です。
(キレイに毛繕いをするのでニオイもしないです)
うちはシャンプーシートで時々拭く程度でシャンプーはしていません。
長毛の子は1ヶ月〜数ヶ月に一回程度で。
尿のチェック
猫に1番多い病気は泌尿器系です。
その理由は猫の身体の構造にあります。
砂漠で暮らしてきた猫の祖先は水分を出さないように濃い尿を作ります。そのために腎臓に負担がかかり、結石や膀胱炎を引き起こしやすいのです。
- 慢性腎臓病(CKD)
- 猫下部尿路疾患(FLUTD)
慢性腎臓病は高齢猫の3割以上が発症しています。腎機能を失うと死に至ります。
早期発見、治療が大切で日々のチェックが重要になってきます。
しかし、多頭飼いだと尿のチェックが難しい!!
どの子のおしっこなのかを見分けることはずっと見ていない限り不可能です。
カメラ付きのトイレ『トレッタ』ならAIカメラで識別してくれます。
Toletta識別率95%で顔がそっくりな猫ちゃんでも見分けてくれる。
その他にも
- 尿量
- 排尿回数
- 滞在時間
- 体重チェック
- 入室回数
- 経過時間
これらをアプリで管理してくれます。
なんと異常を感知したらアラートでお知らせしてくれる機能まで。
超安心だー
しかも
見守り動画で普段見ることができない仕草や表情が見られる!
キュンです
避妊、去勢
子猫を産ませる予定がなければ必ず避妊去勢手術をしましょう。
避妊去勢には望まない妊娠を防ぐだけでなく病気を予防するメリットや発情期の時の問題行動を抑える効果もあります。
適切な時期
オス | 生後5〜6ヶ月 |
メス | 生後12ヶ月以前 |
予防できる病気
オス | 精巣腫瘍 |
メス | 子宮蓄膿症、卵巣腫瘍、乳腺腫瘍 |
手術のデメリットとしては太りやすくなることが挙げられます。
術後は去勢猫用のフードに切り替えて肥満防止に努めましょう。
稀ですが、全身麻酔のリスクもありますのできちんと医師と相談してください。
多頭飼育崩壊の話
はじめは1匹2匹から始まりあっという間に増えてしまい、適切な飼育ができなくなる状態のことを言います。
猫は繁殖能力の高い生き物です。
一度の出産で6匹産まれることもあります。そして年に3〜4回の出産が可能なのです。
想像してみればわかりますね。
あっという間に100匹なんてこともあり得るのです。
その結果満足にフードも与えられず、糞尿の始末もしてもらえずに亡くなってしまう不幸な猫ちゃん達が過去の事例でも明らかになっています。
多頭飼いにおいて避妊、去勢は必須です。
長生きのための健康診断
9歳以下は年に一度
10歳を過ぎたらは半年に一度
健康診断を受けましょう。
病気を発見するだけではなく、健康な時の数値を記録する目的もあるのです。
うちはワクチンのついでに受けています。
ワクチン
感染症の予防にはワクチンが有効です。
- 猫ウィルス性気管炎(猫風邪)
- 猫カリシウィルス感染症(猫風邪)
- 猫汎白血病減少症(パルボウィルス感染症)
- 猫白血病ウィルス感染症(猫エイズ)
- 猫クラミジア感染症(猫風邪)
室内飼いなら3種、外に出すなら5種
室内飼いでも飼い主が病原体の運び屋となる可能性があります。
ペット保険は入るべき?
人間と違い、猫ちゃんには保険証がありません。医療費は全額実費です。
そんな時に心強いのは『ペット保険』
でも必要なのか否か悩みどころですよね。
これは去年、猫友達に実際に起こったケースなんですが、猫いっしょに飼っているワンちゃんが靴下を誤飲してしまい、開腹手術することになってしまいました。
その時にかかった費用は約40万。
誤飲は保険金支払いの対象ですので保険に入っていれば問題ないですね。この金額がすぐに出せる方ははっきり言って保険は必要ないです。
その他のメリットとして
ペットは言葉を話すことができません。様子がおかしいと感じたら手遅れにならないようにすぐ病院に連れて行きたいですよね。
そんな時でも迷わず病院に行く判断ができるのもペット保険に入っている強みですよね。
一度じっくりと検討してみましょう
まとめ
猫ちゃんが長生きするためにするべきことは
- 室内飼い
- 食事に気をつける
- 食事に気をつける
- ケアをする
- ストレスを与えない
- 尿のチェック
- 健康診断を受けさせる
愛猫と少しでも長くいっしょに居られるように飼い主ができることを実行していきましょう!
猫って最高に癒しの存在だよね
私達飼い主の幸福度や長生きにも影響してるんだよ
Win-Winの関係だね!
もっと詳しく学びたい方はこちらの記事を参考にしてくださいね